自分にとっては初めての経験だった2週間にわたって20ステージというロングランのスケジュールだった「12人の怒れる男」が無事終演いたしました。
非常に濃い2週間を終えてホッとした気持ちとどこか寂しい気持ちとでいっぱいです。
この作品は札幌では5回目ということで、自分としては4回目の出演でした。
初演が12年前。
出演した4回共に陪審番号1号の陪審員長を演じました。
前回出演したのがもう8年も前で、完全に忘れているセリフもあれば覚えているセリフもありました。
役の作りとしては稽古の序盤の方では、少し乱暴だったりやる気がない陪審員長をやってみたりもしたんですが、最終的には割とバランスを取るような形の作りとなりました。
方向性としては今まで演じていた時と同じような感じではありましたが、ところどころでの受信の仕方や出力の仕方の変化は結構あったように自分の中では思っております。
今回は今まで8号を演じていた久保さんに代わり、エレキが8号となったことで空気感がだいぶ変わったのではないかと思います。
演出の納谷さんやプロデューサーも話の軸になる8号が変わることでどうなることか心配していたそうですが、終わってみれば大成功だったと喜んでおられました。
エレキも稽古の最初の方から千秋楽までとても悩みつつ苦労しつつ創り上げていたように思います。
エレキに限らず、ダブルキャスト・守衛含めて舞台に立つ17人がそれぞれに深く考えて悩んで試しながら創った舞台でした。
毎日たくさんのお客様が来てくださって、計3000人を超えるお客様に観ていただけたことは本当にありがたく幸せなことだと思います。
ご来場いただいた皆様、応援していただいた皆様、本当にありがとうございました。
さて、ここからは裏話!(笑)
と言っても何を書こうかな。何か裏話あったかな。
えーと。あ、Xで僕が票の数を数えていたメモの書き方をこう書いてたと思うって書かれていた方がいたんですが、惜しかった!
「正」の字では数えてません!一応舞台アメリカなんで(笑)
何て説明したらいいんだろう。「キ」みたいな。横線4本で5の時に縦線引く数え方です。説明下手すぎてすいません(笑)
舞台アメリカなんでとは言ったものの、最初に無記名で票を取った時完全に漢字で「無罪」って書いてる人いたけどね。
誰だよ!あれ!!(笑)
あ、それで言うと9号を演じた山野さんが書いていたのは「innocence」でした。
日本語にすると「無罪」の意味もあるんだけどどっちかというと「潔白」とか本当に罪がない時とかに使われることが多いそうで。
「not guilty」のニュアンスとはまた違うような気もするんですが、あの時点で9号のおじいちゃんはまだ少年を有罪だと思っているわけなので、そこまで深い意味はないとは思うんですが僕の中で何となく「ほほぅ」と思ったポイントでした。
あと、その票を書いた紙を集める時に9号の票だけは間違えないようにしっかり把握しておりました。適当な票を「無罪」と言っていたわけではなく、ちゃんと「innnocence」の紙を読み上げておりましたよ!
見失いそうで危ない時はありましたけど(笑)
あと今回一番のピンチと言えば初日の腹痛。
8年前の舞台では声が出なくなってステロイドを飲んだ僕に納谷さんが気を利かせて「水いっぱい飲んだ方がええで」と言ってくださり、本番中も気を利かせて水を汲んできてくれたりしたおかげで開始30分くらいで尿意を催し、最終的にラストのシーンでみんなが退場するのを見送るはずだったのに3人くらい見送った後、自分も勝手に退場するという荒業を繰り広げたんですが、今回は腹痛。
本番30分前の客席開場と同時に腹痛に襲われ、汚い話ですが開演15分前にはお尻から水という状態・・・
慌ててストッパを飲むものの腹痛収まらず。
開演3分前、役者がみんな入口前で並んでいるときにも腹痛収まらず脂汗を流しながらストッパ2錠目。
この時ほぼ半べそでエレキに「ストッパ2錠飲んでも大丈夫かなぁ」と確認を取っている(笑)
本番が始まって10分くらいすると少し落ち着いたように思い、大丈夫大丈夫と言い聞かせるが、30分ほど経ったあたりから再び腹痛。
この辺りからあまり大きな声を出せなくなり、動きも最小限に(笑)
意を決してストッパ3錠目。
舞台上でバレないようにストッパを飲むのはスリルがあったぜぇ!!
今でこそ笑って書けますけど、あの時は必死ですからね(笑)
本番の途中に、ここで抜けられるだろうか、どれくらいで戻れるだろうか、戻れなかったら誰かがフォローできそうな場面か、役として抜けてもいけるのか、様々な計算をするもやはり断念。
あんなに「頑張れ俺」と思ったことはそうそうない(笑)
思い起こせば初日を迎える前のゲネで、トイレに行った永二さんに投票用のメモに「お腹痛いですか?ストッパありますよ」とか書いていた時もありました。
「大丈夫です。ありがとうございます。」と丁寧にお手紙返してくれた時は何だか授業中の手紙回しを思い出しほっこりしたものです。
数時間後に「ありますよ」と言ったストッパを全て飲み干すとは思いもしませんでした。
結局、本来立ち上がって言わなければいけない台詞も座りながらこなし、ラストシーンのお見送りや片づけ等も何とかこなし、はけ終わった後涙目で納谷さんに「カーテンコール出れなくても大丈夫でしょうか」と言い、トイレに駆け込んだのでした。
本当に辛かったし、その後の19ステージとにかく一番怖いのは腹痛でした。
結局その後は大丈夫だったし原因もよくわからないんですけど、万全な体調で本番を迎えたいものだと心から思いますね。
もっと他の裏話ありそうなものですけど、とっても長くなってしまったのでとりあえずこの辺にしようかな。
何か思い出して書く気になったら書くかもしれませんが!
腹痛の話で長くなってしまって申し訳ありませんでした!(笑)