能登英輔の「のとのーと」

札幌で役者として活動する能登英輔のブログ

 

 

本物のバイクだ!わーいわーい!

昨日、天気も良かったし北海道ではそろそろ秋が訪れそうな気配もありますので寒くなる前にと、せっかくなんで息子を連れて家族三人で公園に行ってきました。

と言っても中島公園なんで別に遠出でも何でもないんですけど。

でも中島公園にしても真駒内公園にしても、地元にいるとそんなに行く機会ないんですよ。

子供が産まれてから少し行くようにはなりましたけどね。

中島公園なんてほとんどお祭りの時にしか行ったことないんで、露店が出ていない公園内見てこんな風になってたんだーと思いました(笑)

公園はいいですね。

走ったりスケボーしたり自転車漕いでいる方もいますけど、皆さん適度に距離があって。

子供はある程度の空間があればそれだけで割と自由に遊んでくれますしね。

緑も多くあってその中を息子が走ったりキックバイクにまたがってはしゃぐ姿を見ながらニコニコしておりました。

途中、息子からレースしよう!と持ち掛けられ、キックバイクに乗り爆走する息子と対決してきました!

まあいつものことなんですけど(笑)

まだまだ息子に負けるわけにはいかないので、ギリギリのところで本気を出します(笑)

時々は負けてあげるんですけど、基本的にはパパの強さを見せつけてやらねばと思うのです。

あと数年もすれば本気でも敵わなくなるんでしょうけど。

 

散々遊んだ後に、さて帰ろうかと。

歩いて10分くらいのパーキングに車を停めてあったんですが、嫁がトイレに行くので二人で先に車に向かい始めた際に息子がよくわからない要求を突き付けてきたのです。

キックバイクに乗っている息子を見ながら「本物のバイクだ!わーいわーい!」と言えと。

いや、言いましたよ。「本物のバイクだ!わーいわーい!」と。

言い終わりましたら「え?まだだよ?」と。

ん?と思っていると、息子氏の要求は「車に着くまで言い続けろ。」とのことなのです。

僕も最初は何だそれくらい、と思っていましたよ。

全然構わないさ、と。

しかしですね、これが思いのほかしんどかったのです。

木陰で息子を見守るために簡易のベンチを持っていってたんですけど、両手にベンチを抱えながらリュックを背負い息子を追いながら「本物のバイクだ!わーいわーい!」

間の悪いことにキタラホールで高校生の吹奏楽の発表会か大会があったようで、高校生や関係者がたくさんいる中、本物でもないキックバイクを見ながら「本物のバイクだ!わーいわーい!」

当然のように、何だこのおっさんという感じで振り返られましたが、少しでも間があくと「まだだよ!」と叱責されますので、壊れたテープのように「本物のバイクだ!わーいわーい!」と続けるわけです。

途中、自分は何をやっているのだろうかと思いもしましたが余計なことなど考える暇はないのです。

とにかく僕に与えられた仕事は「本物のバイクだ!わーいわーい!」なのです。

公園から出て、後方から車が来てやしないか危ない自転車はいないか、安全を確認しながら「本物のバイクだ!わーいわーい!」

この段差だと息子は乗り越えられなさそうだからあっちのルートにしようとか考えながら「本物のバイクだ!わーいわーい!」

 

地獄のような10分間でした。

それくらい言ってやれと思った皆さん、10分間「本物のバイクだ!わーいわーい!」やってみなさい!今すぐに!!