能登英輔の「のとのーと」

札幌で役者として活動する能登英輔のブログ

 

 

割と真面目な話。

芝居の本番が終わって次の本番の予定が無かったり、しばらく間が空くときは何だかふわーっとしてしまう。

気が抜けるっていうわけでもないんだけど、気合の入れどころもないから仕方ないんでしょうかね。

今は編集作業とか、やらなきゃいけないことも割とあるのでそこまでぼんやりしてるわけではないんですけど。

 

でも、芝居の本番が終わってから二週間くらいは、やっぱりまだその芝居のこと考えてたりして。あそここうやるべきだったなとか、こういうやり方もあったかも!とか。

今思いついても仕方ないように思いますけど、こういうのも次の芝居に役に立ったりします。

僕の大好きな将棋でもそうですけど、終わった後の感想戦が大事だったりしますからね。

何事もしっかり振り返って反省することが成長に繋がるんだと思います。

 

そんなわけで今日はちょっとだけお芝居のお話。

あ、偉そうに書きますけどね、僕が全てできているというわけではありませんし僕が勝手に思っていることを書き連ねているだけですので・・・

 

えーと、ちゃんと考えてる人もいれば何も考えてない人もいるって話。

例えばー、んー。

じゃあポケットの使い方にしてみましょうか。

「ポケットに手を入れる」というト書きに対して、何も考えてない役者がいかに多いかって思うんですよ。

まあそんなト書きあんまりないんですけど、例えば演技プランでポケットに手を入れようってなった際、どう入れているか。

両手を入れるのか、どこまで入れるのか、親指は出すのか、肘の角度はどうするか。

どのタイミングで、その際の足や首の角度は、いつ出すのか。

細部にこだわり始めるとキリがないんですけど、でもそこ考えないとダメだと思うんですよね。

「何も考えずにポケットに手を入れた」でいいんですけど、それなら何も考えずに入れる演技が必要なわけで。

そんなこと考えずに何の問題もなくやれる天才もいますけどね。

僕は無理ですね(笑)

 

思ってるよりたくさん考えてるものなんですよ。

振りむく前にまばたき入れるべきかとか、そのまばたきのスピードはどうするべきかとか。

全てのシーンでやってるわけじゃないですけど、ポイントポイントではしっかり考えてるんですよこれでも(笑)

まあでも、やっぱりコメディとかだと気付かれにくいんですよ。

仕方ないんですけどね。

だから人の舞台とか観たり、今回の「ぷらすのとえれき」での野村君とかエレキとか見ても、うわすげーことやってるなって思ったりするんですよ。

そんで毎回その場で生きてるから当然毎回違うわけで。

勢いに任せているように見えて、「そう見せている」ということ。

そりゃ楽しい現場になるわけです(笑)

この凄さ、どうにか伝えたいんですけど単純に話して伝わるものでもないし、逆に伝わらないからこそ良かったりもするし。

やってますって見せないことが肝心だったりするし。

もどかしさでいっぱいなのです(笑)

 

いくつになっても勉強することでいっぱいです。

苦しいこともたくさんありますけどね、それ以上に新たな発見があったり楽しさがあるのでね。

やっぱり芝居って面白いなって改めて思ったりするのです。

 

うん、やっぱり真面目な話はとりとめもなくなりますね(笑)

結局ずーっと同じような話をグルグルしちゃうんで、この辺で。

また同じこと書いたりすると思いますけどよろしくどうぞー(笑)